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阪神 中谷将大外野手・数少ないチャンスで結果を

 


 レギュラーの座を奪い取る。これまでキャンプ、オープン戦と評価を高めてきた中谷将大が、いよいよ開幕から真の実力を見せつけるつもりだ。

 中谷自身が「そんなに多く打席に立たせてもらえるとは思っていません」と認めるように、本職の外野のポジションは顔ぶれが固まっている。

 現状は、レフト・高山、センター・糸井、ライト・福留が定位置をキープしている。しかし、中谷はこのレギュラー陣をおびやかすほどの成長をキャンプ&オープン戦で示してきた。

 オープン戦では打率.267で、1本塁打にとどまったが、6二塁打をマーク。何より14打点はセ・パ両リーグトップで勝負強くなった。

 かねてから中谷の潜在能力を見抜いていた金本監督は、昨秋から今春にかけて、外野だけでなく一、三塁のポジションに配して鍛え上げてきた。

 打撃についても変化球には強いが、速いストレートは弱いと、その球をはじき返せるような指導を受けてきた。その成果は金本監督を「別人と思わせるほど伸びた」と言わせるほどだ。

 昨年はシーズン途中の6月に一軍昇格を果たすと、バックスクリーンへの当たりを含む4本塁打を放った。未完の大器としての期待がかかる。

 外野でも、内野でもスキを突いて参戦する姿勢で準備している。中谷は「どこでも出られるように、その立場で結果を残したいです」と狙いを定めている。
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