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広島 丸佳浩外野手・10年目の好スタート

 


 10年目のシーズンが開幕し、丸佳浩はスタートダッシュを華麗に決めた。同学年の菊池、田中がWBCで不在の中でも、オープン戦から当たり前のように快音を連発。2人が戻るまで時間があったが、連係のブランクについても「別に問題はなかった」とあっさり。菊池が大卒、田中は社会人卒。安部とともに高卒10年目の平成元年世代の丸が、今季も暴れそうな気配が漂う。

 開幕カード[マツダ広島]からバットが火を吹いた。3月31日の開幕戦は阪神メッセンジャーにタイミングが合わないなど第4打席まで無安打も、第5打席にマテオから中前打を記録して今季初安打。初回に4点を失ってのスタートとなった2戦目は、第1打席で左翼スタンドに放り込む今季1号3ラン。劣勢ムードを一振りで一変させた。第2打席でも右翼へ二塁打。6回には一死一、三塁で右翼へ犠飛を打ち上げた。2安打4打点の活躍にも「1点ずつという気持ち。後ろにつないでいくスタイルは変わらない」と冷静に振り返った。開幕3戦目にも初回に右前適時打を放つと、第3打席の遊飛を除きすべて安打。4安打を固め打った。上位打線の田中、菊池、丸で計10安打5得点と打線をけん引した。「やることはずっと一緒」とチャレンジャー精神は変わらない。

 若手時代は二軍本拠地をなぞらえた「由宇カープ」で育ち「2度と行きたくない」と笑う。広島式育成法で育ったスラッガーが頼もしい。
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