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巨人 中井大介内野手・欲しいのは、結果だけ

 


 求められているのも、欲しいのも、結果だけだ。「もう若くないから」と語る中井大介は、定位置奪取に手が届きそうだ。

 昨季は出場試合が6年ぶりに1ケタとなる3試合に止まり、9打数2安打に終わった。オフには背番号が「36」から2009年〜13年まで背負っていた「61」に変更。10年目を迎える今季の奮起を誓い、元旦に1歳年上の28歳の一般女性と結婚した。文字どおり、勝負のシーズンに挑む。

 春季キャンプは二軍スタートだったが、オープン戦で覚醒。3月19日の西武戦(メットライフ)で一軍に昇格すると2安打2四球で4度出塁した。続く20日、ヤクルト戦[神宮]では3打数3安打。2試合で9打席8出塁と猛アピールし、1年目の08年オフから合同自主トレで師事していた高橋監督も「どうしちゃったのかな?」と驚いたほど。

 オープン戦6試合で打率.381と結果を残し、中日との開幕戦[東京ドーム]では一番・二塁で先発出場。守備では1回に外野からの送球を取り損ね、5回には正面のライナーを逸らす適時失策を犯したが、打っては2安打。試合後、指揮官は「本人もホッとしたと思う。ミスを取り返そうというバッティングが見られた」とその働きを労(ねぎら)った。中井は「守備は反省しないと。1試合、1試合で結果を出さないといけない」とスタメンの座を死守することに燃えている。チームでも中堅の域に入った27歳。今年は、自分自身の勢いを止めるわけにはいかない。
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