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ロッテ 荻野貴司外野手・必ず再びはい上がる

 


 3月31日のソフトバンクとの開幕戦[ヤフオクドーム]。「二番・右翼」で先発メンバーに名を連ねた荻野貴司だが、わずか6日後に出場選手登録を外れた。4試合に出場して13打数1安打、打率.077。伊東監督は「調子が上がらなかった。同じタイプの選手がいるので、悪かったらすぐに入れ替えるということ」と険しい表情で話した。

「1年間試合に出たことがない。そこが最低ライン」と迎えたプロ8年目。故障が多く期待を裏切り続けてきた31歳は、背番号も「4」から「0」に変え、「ゼロ」からのスタートを誓って今季を迎えた。石垣島キャンプは二軍スタートも、オープン戦中の3月14日にようやく一軍合流を果たすと、そのまま開幕一軍、さらには開幕スタメンもつかみ取った。「一番打者がなかなか固定できない。彼が座ってくれれば適任なんだけど」とこぼしていた指揮官だが、開幕直後に厳しい決断を下したことになる。

 リーグ屈指の俊足と広い守備範囲を誇るが、打撃でのアピールができなかった。ソフトバンクとの開幕2戦目から一番に座り、初回の第1打席で中田から右前打を放ったが、その後は快音が響かない。翌2日には、先発出場するも4回の守備から交代を命じられた。キャンプから掲げてきた「チーム内競争」はシーズンが始まっても続いている。二軍降格後、初戦となった6日の西武戦(西武第二)で、荻野はいきなりアーチを放った。はい上がってくることを、誰もが期待している。
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