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楽天 ペゲーロ外野手・来日2年目の自信

 


「恐怖の二番打者」が、チームを快進撃へと導いている。来日2年目を迎えたペゲーロは、開幕戦からバットで貢献。右内転筋痛で出遅れていたことを忘れさせる活躍を続けている。開幕4カードを終えた4月12日の時点で打率.344、4本塁打、12打点。本塁打、打点はリーグトップの活躍で、好調のチームを支えている。

 誤算が生んだ二番起用だった。開幕を前に安樂が故障離脱し、開幕投手を予定されていた岸までインフルエンザで登板を回避。開幕1、2戦目の先発を失った梨田監督は「点を取らないと勝てない。(外国人を3人並べるとき)ペゲーロの場合には守備固めが必要だから、二番がいいかと思った」。この攻撃的な采配が功を奏した。

 圧倒的な破壊力を見せている。オリックスとの開幕戦、延長11回に決勝2ランを放つと、開幕3戦目には1点を追う9回二死二塁、守護神・平野から起死回生の逆転2ラン。いずれも京セラドームの中堅5階席にたたき込み、パワーを見せつけ、最高のスタートを切った。「シンプルに甘い球を強く振ることだけ考えている。ボール球を振らないように、辛抱強く待つ。去年の経験が生きていることは間違いない」と胸を張った。

 梨田監督は「キャンプでは足を痛めて思うように動けなかったけど、日本の野球をかなり理解してきている」と想像以上の働きに目を細めた。いまや打線に欠かせない左の長距離砲。チームとともに、今の好調を維持していく。
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