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巨人 陽岱鋼外野手・三軍生活中の“救世主”

 


 2年目の由伸巨人を変える選手として、最も期待されていたのは陽岱鋼だった。しかし、シーズンが開幕して2週間が経過するも、まだ一軍にその姿を見ることはできない。

 昨年オフ、日本ハムからFA権を行使して5年総額約15億円の大型契約(金額は推定)を交わした。昨季も130試合、打率.293、14本塁打、61打点の成績で日本ハムの日本一に貢献。4度のゴールデン・グラブ賞に輝いた中堅守備も一級品の台湾が誇るスターだ。入団会見では「この球団に入ったからには覚悟がある」と殊勝な言葉を並べ、高橋監督も「走攻守3拍子そろった選手」と期待していたが、それを裏切る形となった。

 宮崎春季キャンプ中の2月9日に下半身の張りを訴え、その後は三軍に帯同。同25日から沖縄・那覇キャンプに合流したが、帰京後は再び三軍調整となった。3月18日のヤクルトとのイースタン・リーグ開幕戦(ジャイアンツ球場)に一番・中堅で先発出場を果たし、1打数無安打1四球。試合後は「緊張した。少しでも多くの試合に出て、いい状態で開幕を迎えたい」と話したが、翌日の19日の同カードで再び下半身の張りを訴え、リハビリ生活に逆戻りとなった。現在も三軍でリハビリメニューをこなす日々だ。

 高橋監督は「(一軍復帰には)段階を踏ませなければ」との方針を示しており、戦列に戻るにはまだ時間がかかりそうだ。開幕から好調のチームの勢いに陰りが見え始めているが、陽が救世主とならなければならない。
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