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ロッテ 益田直也・失敗も糧に前を向く

 


 開幕早々、益田直也は天国も地獄も味わった。4月5日の日本ハム戦(ZOZOマリン)が今季初登板。9回の1イニングを三者凡退に抑えて1点のリードを守り、チームに今季初白星を呼び込んだ。大谷を4球連続シンカーで一ゴロに封じるなど、危なげない投球を披露。仲のいい同学年の鈴木とともにお立ち台に上がり、本拠地のファンを喜ばせた。

 今季初セーブは、通算50セーブの節目となった。「セーブ機会はチームがあってのことなので感謝している。たくさんの投手がつないでくれて、野手が打ってくれて、僕が試合を締められる。それを感じながら試合に臨もうとしている」と、周囲への感謝を口にした。2013年には33セーブで最多セーブのタイトルを獲得。今季、西野が先発に再転向したことから再び務める抑えの座で、最高のスタートを切った。

 しかし、2試合目以降の登板は走者を出す展開が続いた。そして4月14日の西武戦(ZOZOマリン)では、メヒアに逆転2ランを浴びて敗戦投手に。伊東監督もこの試合後、「心配なのは抑え。3人で終わることがない。考えなければいけないのかな」と早期の配置転換も模索していた。

 それでも翌15日、前夜と同じ1点リードの9回をしっかりと締めた。ホッと息をついて仲間とのハイタッチを交わし、「与えられた数の分、失敗しないで積み重ねられればと思います」と前を向いた守護神。やはり9回のマウンドに立つのはこの男だ。
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