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ヤクルト 秋吉亮・救援陣のリーダーとして

 


 ヤクルトの守護神・秋吉は、ここまで圧倒的な存在感を見せている。今季は8試合で3勝2セーブ、防御率1.00(4月27日現在)。初めて開幕から抑えの座を任されている右腕は「今年はブルペンのみんなも若い。プロに入って4年目ですけど、自分がまとめていかないと」と救援陣のリーダーとしての自覚を口にした。

 今年はシーズン前に侍ジャパンの一員として、第4回WBCに出場した。大会前には守護神候補にも挙げられるほど、安定感は随一。滑りやすいとされ、多くの投手が苦戦したWBC球にも順応した。「曲がり過ぎる」と話していたスライダーも、そのことを逆手にとり、カットボールのように投げる小さなスライダーと2種類の変化を使い分けた。WBCでは通算6試合で防御率0.00。オランダ代表のバレンティンから空振り三振を奪った“ヤクルト対決“は今大会の名シーンの一つだ。

 アメリカから帰国後は、一軍のオープン戦には帯同せず、二軍で調整した。春季キャンプからNPB球はほとんど投げてこなかったが、「1週間くらいですぐに(感覚は)戻りました。もともと使っていた球だし、こっちのほうが投げやすい」と笑う。開幕前には「今年は(最優秀救援投手の)タイトルを狙いたい」と宣言した。ここまでなかなかセーブ機会に恵まれないが、「タイトルを取れなくても、自分の成績を大事にしたい。もちろん、チームが最優先。(自分に)セーブがつけば、チームの勝ちもついてくる」と力を込めた。
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