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日本ハム 矢野謙次・チームに不可欠な代打のスペシャリスト

 


 頼りになる男が日本ハムにはいる。矢野謙次は今季も代打の切り札としてベンチに待機する。巨人から移籍して3年目を迎えた。昨季は慢性的な右ヒザ痛に苦しんだが、コンディションも良好。春季キャンプから精力的に取り組み、オープン戦では8度の代打機会で5安打をマークした。準備万端でシーズンに入った。

 チームは苦しいスタートとなった。故障者が相次ぎ、4月は成績も最下位と低迷した。矢野もオープン戦とは一転して快音が響かなくなった。試合展開も劣勢が多く、好機でなくても代打に立つ機会も多かった。チャンスを作りきれない状況から勝負強さが求められる場面もなかなか訪れず、数字上は我慢のシーズン序盤となっている。

 ただ、重苦しい雰囲気を微塵も感じさせないのが矢野の強さだ。チームが10連敗を喫したときは「やっている選手は“流れ”なんて感じなくていい。目の前の勝負に集中するだけ」と練習中から明るく元気に動いた。16年目のシーズンを迎え、さまざまな経験をしてきたからこそ、泰然自若を貫き通せるのも強みだ。

 若手が多いチームの中で、時にアドバイスを送るなど後輩から慕われる存在であり、栗山監督からの信頼も厚い。何事にも流されず自分を持ち続けているからこそ、求められる戦力であり続けることができる。勝負をかける代打の1番手は矢野で不変。きっと近いうちに満面の笑みを浮かべ、お立ち台で「ファイターズ、サイコー!」と叫んでくれるはずだ。

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