ドリスにつなぐ貴重な役割をこなす
マルコス・マテオは「できるだけチームにいい流れを作りたい」とフル回転の覚悟を決め込んでいる。
1年前のこの時期、チームはすでに4位に沈んでいた。今シーズンはゲームを締めくくるドミニカコンビのいい働きが上位に押し上げている。
来日2年目でセットアッパーのマテオは4月までに14試合に登板、13回2/3を投げて4失点。12ホールドポイントはリーグ最多だった。
3月31日
広島戦(マツダ広島)から登板し4試合連続ホールドを記録した。4月9日の
巨人戦(甲子園)で初勝利を挙げ、4月16日広島戦(同)で2勝目をつかむなど、序盤で投球のリズムを作り上げた。
マテオをセットアッパーに指名した金本監督は「オレはああいうケンカ腰で投げる姿勢が好きだから」と助っ人の闘争心を買っての抜擢だった。
すっかり「8回の男」として定着したが、問題点がないわけではない。直球とスライダー主体の投球では相手チームに慣れられてくる危険性をはらんでいる。
今から球種を増やすよりも、マテオに休息を与えながら起用する首脳陣の配慮が必要になってくる。またフィールディング面にも不安材料があるが、ここも打開していくつもりだ。
マテオは「日本にも慣れたし、できるだけ勝ちをもたらしたい」と意気込んでいる。5月戦線に生き残るためにも迫力満点の投球でチームを上位に押し上げる。