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巨人 坂本勇人・V奪還を誓う頼れるキャプテン

 


 押しも押されもせぬチームの顔になった。坂本勇人は、攻守走すべてで輝きを放っている。序盤戦のチームの中心にいたのは、頼れるキャプテンだった。

 3月は第4回WBCで4強入りした侍ジャパンの不動の遊撃手、三番打者で活躍。レギュラーシーズン開幕後、不振が続いている侍戦士が多い中、打率はセ・リーグトップとなる.362(5月17日現在)。本塁打も4月は1本だったが、5月に入って早くも5本(同)と量産。「たまたまです。謙虚にセンター返しを心がけて頑張ります」と余裕が漂う。

 昨季13個だった盗塁も37試合を終えて6個と、今季は走る意識も強い。昨季初めてゴールデン・グラブ賞に輝いた守備にも磨きがかかり、ここまでの活躍には文句のつけようがない。

 現役時代から親しかった高橋監督も「常に責任感を強く持ってやってくれている。年々、すごみを増している」と賛辞を惜しまない。昨季、打撃開眼につながった重心を落として軸足に残す打撃フォームを、大きく変えずに継続。チームメートに積極的に声をかけるなど、3年目を迎えたキャプテンの役目にも慣れてきた。プレーと姿勢でナインを導く28歳の若きキャプテンこそが、チームの浮沈のカギを握っている。

「僕がキャプテン(2015年シーズンより就任)になってから優勝していないんです。今年こそは絶対に優勝する!!」と燃える坂本勇。チームの勝利だけを追い求める背番号6が、3年ぶりのリーグV奪還、そして日本一奪取に導く。
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