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DeNA ロペス・打撃チーム3冠の頼れる男

 


 役者が違った。「楽しみながら打席に入った」とロペスは声を弾ませた。5月17日の広島戦[マツダ広島]。土壇場の9回に3点差を追いつき、さらに延長10回一死満塁のチャンスだった。4番手・一岡から、きっちりと勝ち越しの右犠飛。経験と勝負勘を利かせた。巨人から移籍して3シーズン目。今季から新たに2年契約を結び「横浜という街が本当に好きなので。若いチームの力になりたい」と心に誓った。

 主砲の筒香がWBCで抜けている間は四番に入り、オープン戦は16試合で打率.143。周囲の心配をよそに、開幕にピークを合わせてきた。3月31日のヤクルト戦[神宮]で石川から開幕アーチ。とにかく打ちまくった。

 開幕3連戦を終えて打率.538、1本塁打、5打点。特に筒香が不振だった序盤戦のDeNA打線をリードした。

「チームの中心はツツゴウ。彼をしっかりとサポートすることが大切だ」とロペス。

 4月14日のヤクルト戦[横浜]で打率3割だったのが底。無安打は6試合だけで打率.325、7本塁打、29打点(すべて5月17日現在)はチーム3冠だ。昨年の同じ時期は打率.228。失敗を繰り返さないのもさすがだ。昨季は一塁でゴールデン・グラブも受賞。高い捕球技術だけでなく、チーム事情によって三塁起用にも対応。

「優良助っ人」という言葉が、ピッタリと当てはまる働きぶりだ。箸を器用に使い、サッカーゲームが大好き。不安要素は見当たらない。
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