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ヤクルト 雄平・頼れるポイントゲッター

 


 ここまで自慢の打線が湿りがちのヤクルトはリーグ5位。そんな中、ひときわ存在感を見せているのが雄平だ。38試合で打率は巨人・坂本に次いでリーグ2位の.331、2本塁打、21打点(5月17日現在)。5月5日のDeNA戦[横浜]からは「四番」に入り、中心選手としてバットを振り続けている。

 7日のDeNA戦[横浜]では、プロ野球記録に並ぶ史上12人目の1試合4二塁打をマーク。球団では2014年に岩村明憲が記録して以来3人目の快挙に「4本も打ててよかった」と笑みを浮かべた。これまでは上げた右足を一度地面につけてリズムを作っていたが、やや大きめに上げてタメを作る新打法がハマっている。

 真中監督の存在も大きい。雄平が二軍にいたころから、当時二軍打撃コーチだった指揮官はアドバイスを送っていた。雄平は「一番僕のことを分かってくれている」と言う。今季は練習の合間に2人が話し合う姿がよく見られる。「精神的なこともそうだし、技術的なこともそう。おかげで試合にスッキリとした気持ちで臨めています」と明るい表情。17日の巨人戦[東京ドーム]では、早くも今季3度目の1試合4安打。今季の背番号41は固め打ちが特徴だ。

 そんな愛弟子の活躍に、真中監督は「もともと中距離打者でライナー性の打球を打つタイプ。山田が調子が上がらない中、ポイントゲッターになってくれている」と笑顔。リーグ序盤の「打」の主役は、間違いなく雄平だ。
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