低迷するチームの中で、唯一開幕からトップギアのまま走り続けているのが
大島洋平だ。
3、4月は113打数42安打、打率.372。文句なしの成績で自身初の月間MVPを獲得した。
「日本生命出身なので一度は獲りたいと思っていました」。社会人時代の所属チームがスポンサーをしているだけに、喜びもひとしお。
「いままでこういう数字を残したいという気持ちでやってきた。まずは最初でこういう結果になって良かった」と笑顔を見せた。
節目の記録も達成した。4月30日の
阪神戦[甲子園]で通算1000安打を達成。936試合目での達成は、
中日在籍時に1000安打を放った過去20人を含めて5番目の早さ。それでも「2000本も3000本も打っている人がいる。自分の中ではまだまだです」。大島らしく地に足のついたコメントで節目への思いを語った。
近くを見れば、2000安打達成を目前に控える荒木がいる。「先輩が大きな数字に近づいていっている。僕もそこに近づきたい」。今にとどまるつもりはない。おのずと視線は先に向く。
自身初のシーズン200安打という目標に向け、順調に安打数を重ねている。
「いまはしっかりオフからやってきたことができている。シーズンは1カ月だけじゃないんで。日本記録を目指したい」
2015年に
西武・秋山がマークしたシーズン最多記録216安打超えも狙いながら、竜の安打製造機が突き進む。