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ソフトバンク 松田宣浩・セ界にとどろく「熱男ー!」の雄叫び

 


 一気に調子を上げてきた松田宣浩が、今年も交流戦で大暴れする。5月21日の西武戦。1点を追う9回一死で、守護神・増田が投じた153キロの直球をメットライフドームの左中間席に突き刺した。「試合を決める投手から打てた。完璧」。土壇場で放った一発で、5月のアーチは7本目。「(4月までは)詰まることが多かったけど今は前で球をさばけている。もっと打ちたい」。打率.220、1本塁打に終わった不振の3、4月が嘘のように、5月に入り状態を急上昇させた『熱男』が、セ・リーグ相手にもこの勢いで打ちまくる。

 昨季の交流戦ではチームトップとなる6本塁打を放ち、2年連続6度目の最高勝率に貢献した。2015年も、同じくチーム最多の6発をマーク。対戦の少ないセの投手陣もまったく苦にしないところが、松田の強さだ。「投手どうこうより、大学(亜大)時代に戦った神宮もそうだし、何か打ちやすいイメージがある東京ドームも好きなので交流戦は好きです」。今季は通算4本塁打を放っている神宮でのゲームこそないが、もはや全国区となっているアーチのパフォーマンス「熱男〜!」を、セの本拠地でも響かせるつもりだ。

 デスパイネが加入した強力打線にあって、今季は下位打線の七番を任されている。八番には売り出し中の上林もいるだけに“恐怖の七番“が暴れれば、打線の破壊力は驚異的なものになる。松田がそのバットで、交流戦12球団最多となる7度目の頂点にチームを押し上げる。
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