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オリックス 松葉貴大・得意の舞台で“投打”で躍動する

 


 投打で輝く季節がやってきた。昨季の交流戦では3試合を投げ1勝1敗、防御率はリーグで5位となる0.95を記録。チームの先発陣の中でもトップの成績を残し、大きな自信にした。さらに圧巻だったのは打撃。東洋大姫路高2年時から野手に転向し、大体大でも途中まで野手をしていたこともあり、持ち前の打撃センスをいかんなく発揮した。阪神戦では変則サイド・青柳を攻略し、プロ初安打を含む2安打。オリックス投手陣は昨季の交流戦で打ちまくり、6投手で打率.389というハイアベレージを残した。その中心となったのが打率10割(2打数2安打)の松葉だ。投手陣は5月中旬からすでに打撃練習を開始しており、今年も大爆発が期待される。

 投球でも好調をキープしている。白星にこそ恵まれていないが「調子はずっと良い。微妙に調整を変えながらやっている中で、良い状態がずっと続いている」と手応えは感じている。これまではシーズンにおいて、エンジンのかかりが遅いことが課題だった。そのため今年はより開幕を意識して、早め早めの調整を行ってきた。その結果、春先から長いイニングを投げられる試合が増え、大崩れすることも少なくなった。「僕は僕の投球をしたらいい」――。そう強く言い切る姿には、たくましさを感じる。

 5月に入り、西やコークなど開幕ローテのメンバーが次々に離脱。そんな中、静かにローテを守っているいぶし銀のような存在が松葉だ。今年も再び交流戦で躍動する。
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