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広島 中崎翔太・クローザー返り咲きを狙う

 


 戻ってきた。マツダ広島の大歓声に包まれてマウンドに上がったのは中崎翔太。5月23日のヤクルト戦[マツダ広島]が復帰戦。初球に147キロをマークするなど、圧巻の投球で、いきなりゼロで抑えた。

 4月9日に背中痛を訴え、翌10日に出場選手登録を抹消。広島市内の病院で検査を受け「腰痛症」と診断された。1カ月半近くに及ぶ戦線離脱を経て、ようやく立ったマウンド。「しっかり結果がついてきてよかった」と安どの表情が印象的だった。

 トレードマークだった濃いヒゲはそり、頭も丸刈りにした。「心機一転ですよ」と語る表情は柔らかい。「中継ぎ1人でチーム状況を変えるのは難しい」と自身は謙そんするが、中崎が離脱してからのチームは苦しかった。抑えに今村を配置転換し、今村の位置には薮田と中田、一岡を置いた。

 ジョンソンを欠いた先発陣は前半5回まででの降板が多く、中継ぎ陣の登板過多の状態が続いていた。「試合は全部チェックしていました」と中崎。復帰のためにもらった時間を、今後の結果で返していく。苦戦しがちな交流戦が、まずは腕の見せどころだ。

 ただ、代役抑えだった今村も奮闘しており、緒方監督は「まずはラクなところから。彼にしてみれば7回は状況関係なくラクな場面」と語り、まずはセットアッパーとしての起用を明言した。いずれにしても7回からの方程式が固定される意味は大きい。野手に与える安心感も、段違いだ。
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