ZOZOマリンスタジアムで行われる今年のオールスター・ゲーム。この大舞台には、本拠地として戦う
ロッテの主将・
鈴木大地の姿が似合うはずだ。
交流戦前まで、48試合に出場して打率.279、6本塁打、18打点。開幕から低迷するチームの中で奮闘し、「後から“こんなこともあったんだ”と思えるようにやりたい。まだ始まったばかり」とあきらめない姿勢を示し続けている。一時は四番にも座って打線をけん引。さらに今季からコンバートとなった二塁守備でも日に日に頼もしさを増している。勝利の儀式「We Are」でファンと一体感を示すなど人気も兼ね備え、今年も夢舞台に出場するメンバーに名を連ねる可能性は十分だ。
これまでプロ5年間で2013、14、16年とすでに3度も出場。初出場だった13年には小川(
ヤクルト)から球宴初打席で初安打を放った。交流戦があるとはいえ、普段あまり戦うことのない投手との対戦には、シーズンと違った楽しみもあるという。
1学年下の小川とは、東洋大3年時の10年、全国大学選手権の準々決勝で対戦。3ランを放った思い出もある。プロの精鋭たちが集う場所に舞台を移して再び快音を響かせたことは感慨深かった。練習では
楽天の松井稼から守備のアドバイスももらったという。伊東監督が「誰よりも気持ちの強い選手」と絶大な信頼を寄せる主将。真夏の貴重な経験は、鈴木をさらに一回りも二回りも大きくしてくれそうだ。