2011年、13年、16年と過去3度の球宴出場経験を持つ
牧田和久だが今年は6月1日現在、ファン投票で中継ぎ部門トップの得票数で4度目の夢舞台出場はほぼ確実と見られる。今春に行われたWBCで、侍ジャパンの抑えとして大活躍しただけに、人気の高さは十分納得だ。同時に、チーム内においても、21試合に登板し、失点は5月20日の
ソフトバンク戦(メットライフ)で柳田に許した本塁打の1点のみ。防御率0.40と、抜群の安定感を誇り、勝ちパターンの一角として絶対に欠かせぬ存在だ。
今季は“勝ちゲームの7回”を主に任されている。土肥投手コーチは「7、8回というのは試合の流れ的に、9回よりもしんどいところがある。そこで、スパッと流れを切ってくれる」と起用の意図を説明。さらに6、7回が交代の目安となるウルフ、野上、さらに経験の浅い高橋光、多和田ら若手にとって、「『クオリティースタート(6回3失点以内)をクリアすれば、あとはマキがいる』と思えば、気持ちに余裕も出てくると思う」と精神安定剤としての効果にも同コーチは期待する。
「球宴に選ばれるということは、プロ野球選手として“顔”だと認められたということでもあると思うし、非常に光栄なこと。もし選んでいただけたら、数少ないチャンスなので楽しみたいなと思います」と牧田。入団時からのモットーである「いつもどおり、マウンドで自分の投球をするだけ」を体現した投球を、今年も夢舞台で披露してくれるはずだ。