ラファエル・ドリスが来日2年目でオールスター戦に出場する可能性が出てきた。開幕からストッパーに固定されてフル回転してきた。
ファン投票中間発表で「抑え投手部門」でトップに立った。その後、
DeNAの山崎康に抜かれるが、最後までデットヒートが展開されそうだ。
注目度アップのドリスが「うれしいことだ」と白い歯を見せたのは今シーズンの好調ぶりを表している。昨オフの右ヒジ手術の影響をまったく感じさせないほどの快投だ。
交流戦がスタートするまでの同一リーグ戦で23試合に登板して17セーブ(0勝2敗)はリーグトップ。それに続く
巨人・
カミネロ、
中日・田島を引き離してきた。
中継ぎ
マテオと同じドミニカ共和国出身。2年目のシーズンにドリスは「他球団のバッターの特徴は頭に入っている」と自身で対策を講じていることをほのめかした。
周囲からあいさつされるとドリスは「オッス!」と返し、「頑張って」と言われると「オマエモナ!」と笑顔で答えて笑わせるなど、すっかり日本になじんだ様子だ。
球速150キロの直球、フォーク、ツーシームで安定感を増した抑え役。香田投手コーチも「今年はストライクが先行して、打者にとっては落ちる球も見極めが難しいはずだ」と分析する。
金本監督も「セ・リーグで最も安定したクローザー」と信頼を置く。チームの勢いそのままに虎の守護神が夢の祭典で暴れるかもしれない。