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ロッテ 有吉優樹・フル回転のルーキー

 


 新人ながら開幕からリリーフ陣の一角としてフル回転を続けているのが有吉優樹だ。開幕一軍入りを果たすと、60試合を消化した時点で22試合に登板。着々と登板を重ねている。

 開幕戦となった3月31日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でプロ初登板。日本を代表する好打者の内川を中飛に打ち取り、プロ野球人生をスタートさせた。4月6日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では初ホールドをマーク。無失点試合を続け、新人ではドラフト制後の最長タイとなる開幕から10試合連続無失点の記録も達成した。英二投手コーチは「何がいいか分からないところが彼の良さ」と笑う。「これ!といった球はないが、すべてが低めに集まる」のだという。また「人に流されない」とも評した。2月の春季キャンプから自分のやるべきことをしっかりやってきたことが、ここまでのフル回転につながっている。

 九州三菱自動車時代から有吉がモットーとしているのは、「コンディションを一定に保つこと」。好不調の波を作らないことが、タフに試合で投げ続けることができる要因だ。本拠地の試合の際にはホテル暮らしとなるが、音楽を聴きながら持参しているストレッチ道具を用いて体のケアに努め、リラックスした時間を過ごす。

「こんなに過酷だと思わなかった。毎日必死です。楽しみはオフの月曜日に昼まで寝ることですかね」と言いながらも、マウンドに上がり続ける刺激的な日々が、有吉をさらに成長させている。
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