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DeNA 筒香嘉智・いよいよ夏男のスイッチオンへ

 


 記憶に新しい、大爆発が今年も見られるか。DeNAファンにとって7月は筒香嘉智にいつも以上に期待をかけたくなる月だ。昨年7月は打率.429、16本塁打、31打点で月間MVPを獲得した。

 昨年の交流戦終了時は打率.308、16本塁打、42打点だったが、今季は打率.269、6本塁打、30打点。周囲は波に乗れない原因をワールドベースボールクラシック(WBC)の影響などと予測する中、筒香は「打てないのは実力」と潔く話し、言い訳はしない。5月中旬には股関節の違和感のため、4試合欠場。「(状態が)100%になるのを待っていたら、いつになるか分からない」と話したこともある。自身の体とうまく付き合いながらの出場になっているのだろう。

 交流戦終了時点で三番のロペスはリーグトップの53打点。五番の宮崎は打率.342で首位打者。前後の打者が好調なだけに、ラミレス監督は「筒香が打ち出せば、破壊力は格段に増す。心配していない。そのうち打ち出すよ」と復調を我慢強く見守っている。

 昨年の覚醒のきっかけは7月19日のヤクルト戦[神宮]だった。9回に秋吉から打った24号勝ち越しソロ。「何年も前から取り組んできたことが急に違う感覚になった。いろいろな方向を向いていた(体の中の)矢印が一つの方向にまとまり出した」と会心の一撃を表現。その試合から3試合連続でマルチ本塁打をマークした。今年もどこで夏男のスイッチが入るのか楽しみだ。
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