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もどかしい日々を送るヤクルト・川端慎吾

 

椎間板ヘルニアの影響が尾を引き、一軍復帰が遅れている


 2年前のリーグ優勝を支えた選手会長が苦しんでいる。春季キャンプ中に椎間板ヘルニアを発症した川端慎吾は、今季ここまで一軍出場なし。当初は4月上旬にも一軍復帰予定ともいわれていたが、その計画は大幅にずれ込んでしまった。

 3月28日のイースタン、ロッテ戦(ロッテ浦和)で今季初実戦に臨み、31日の日本ハム戦(鎌ケ谷)では三塁の守備に就いた。しかし、以降は腰の状態が思うように上がらなかった。練習も満足にこなせず、一進一退のもどかしい日々。7月10日のロッテ戦(戸田)から再び試合に出始めたが、一軍復帰の明確なメドはいまだに立っていないというのが現状だ。手術という選択肢は回避できたものの、川端は自身の状態について「正直、100パーセントではない。でも、最近は試合の後でも(腰は)悪くならない。あとはイニングを増やしてどうなるか」と説明した。

 チームは前半戦だけで2度の2ケタ連敗を喫するなど、故障者続出で厳しい戦いが続いている。川端不在の三塁は藤井、廣岡らで埋めているが、球団は三塁を守れる新外国人のリベロを緊急補強。真中監督は「故障者が帰ってくることは考えない(計算しない)ようにしている」と言い、川端抜きで戦い抜くことも覚悟している。

 高津二軍監督は「今後は状態を見てイニングを増やしていくことになる。(離脱を)繰り返さないようにすることが大事」。まずは腰の状態を万全にし、一日も早い一軍復帰を目指していく。

写真=中島奈津子
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