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日本ハム・レアード “極上にぎり”連発で2年連続の本塁打王へ

 

すしパワーで2年連続のタイトル獲得を狙うレアード


 2年連続の本塁打キングが視界に入っている。ブランドン・レアードが快調にアーチの数を増やしている。7月までに23本塁打をマーク。8月はややペース的には停滞しているが、まだまだ逆転キングが十分可能な位置につけている。

 過去2年もシーズン終盤に豪快なアーチを量産してきた。来日1年目の2015年は8月と9月に15本塁打。シーズン序盤は不振も我慢強く起用してくれた栗山監督の期待に応えるようにポテンシャルを爆発させた。昨季も最後の2カ月で13本塁打を量産。リーグ優勝を決めた試合では決勝本塁打で有終の美を飾り、最終的に39本塁打を放って初のタイトルを獲得した。

 夏場以降の強さを今シーズンも見せれば、球団史上2人目の快挙への期待も高まる。2年連続で本塁打王となれば、1997年と98年のウィルソン以来。「ここ2年間は後半戦で成績を上げることができている」と自負するだけにタイトル争いへのプレッシャーもない。心身とも万全の状態で数字を伸ばす素地はできている。

 チームは5位に低迷するが、天性の明るさでムードメーカーの役割も担う。もはや全国のプロ野球ファンに浸透した「すしポーズ」パフォーマンスでも大人気。3年連続30本塁打は通過点。「まだまだ、すしを握ってみせるよ」。極上の握りを連発すれば、暗い話題の多い今シーズンのチームを明るく照らすことができる。

写真=高原由佳
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