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ヤクルト・由規が目指す本当の意味での「復活」

 

好投することもあれば、早い回でのKOも。安定感を取り戻したい由規



 由規にとって、今季最大の目標がある。それが「中6日」での登板だ。昨季は7月9日の中日戦(神宮)で2013年4月の右肩手術から1771日ぶりに復活。1786日ぶりの勝利も挙げた。今季は復活2年目。中6日で先発ローテーションを守ってこその「完全復活」。右腕はそう考えている。「(中10日以上に)慣れてはいけない。しっかりと中6日で投げられるようにしないと」。

 今季はここまで9試合に登板(8月27日現在)。3勝4敗、防御率4.38という数字を残しているが、昨季に続き、登板翌日には必ず登録抹消になっている。今季初登板となった5月5日のDeNA戦(横浜)は二軍戦から中6日だったが、一軍では中6日での登板は現状、見送られている。右肩の状態を考慮しての首脳陣の判断だが、本人はもどかしい思いを募らせている。特に前半戦は先発の枚数が足らず、石川らは中4日での先発もあった。そんな中、自分だけが長い調整期間を与えられ続けた。「責任を感じています」。申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 練習後のケアはより一層気を使うようになった。昨オフに縁あって合同自主トレを行ったダルビッシュ(ドジャース)を手本に、サプリを状況に応じて5〜6種類の中から使い分け、摂取方法も変えた。できることには貪欲に手を出した。「(終盤戦は)一番(の目標)は『中6日』でローテに入りたい」。現在は二軍での再調整を命じられているが、自身、そしてチームのために1日でも早く一軍に復帰し、目標を達成したい。

写真=佐藤真一
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