現在、坂本に先発マスクを譲っているが、必ず梅野が必要なときがくるはずだ
梅野隆太郎が正捕手捕りに意地を見せている。ここにきて2年目の坂本がマスクをかぶる機会が目立ってきたが、先輩の梅ちゃんも黙ってはいない。
「シーズンを通してマスクをかぶれるキャッチャーでなければならないし、常に1試合を任せられるような存在でいたい」
1年前は新鋭の原口にお株を奪われたが、チーム事情もあって梅野がスタメン起用されるシーズンになっていた。
梅野の売りは勝負強い打撃のはずだった。しかし、打率は2割そこそこで、「捕手として信頼を得たい」と女房役に徹している。
「守備ではその1球が勝敗を分けてしまうので、より視野を広げてリードしていきたいと思っています」
チームにとって正捕手を固めることは最大テーマ。2010年の城島以降、シーズン先発100試合以上に出場した捕手いなかったからだ。
実際、ここ数年は先発ピッチャーによって捕手が代わるなど、レギュラー不在のポジションだった。そこで今季は梅野が重点起用されるようになっていた。
「打たれたら抑えたいという気持ちが強いが、打たれたときは切り替えて守れるようにしないといけません」
シーズン終盤に差し掛かって一戦必勝の日々が続く。ケガなどで先発陣にひずみがでている中、梅野は「やるしかないです」と役割を果たしていく。