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楽天・ペゲーロ 完全復活なるか!?

 

前半戦に見せた快進撃、その主役となったペゲーロ



 前半戦、躍進を支えた立役者だ。カルロス・ペゲーロは期待を上回る活躍でチームをけん引してきた。7月まで81試合に出場し、打率.307、21本塁打、63打点。開幕から不動の二番として、好調だった打線を象徴する存在だった。特に本塁打を打った21試合は18勝3敗。勝利に直結する一発で、投手陣を救ってきた。

「恐怖の二番」だ。一番・茂木とのコンビは他球団に恐れられ、強打者を二番に置くトレンドまで生んだ。もちろん、評価されているのは長打力だけではない。快足を飛ばす全力疾走で、7月までに内野安打20本を量産。守備でも意外に広い守備範囲を誇り、ライトを無難に守った。首位を走るチームにとって、間違いなく欠かせない存在になっていた。

 状況が暗転したのは7月23日だった。走塁中に左太もも裏を痛め離脱。実戦復帰は、降雨ノーゲームとなった8月12日のイースタン・リーグ、西武戦(石巻)だった。四球で出塁し「中止になってしまったけど、感覚としては良かった。(走塁も)大丈夫」と話したが、実際は万全と言える状態ではなかった。

 8月16日に一軍に復帰。しかし、いまだ前半戦の勢いは取り戻せていない。その間、チームは10連敗を喫するなど大失速を見せ、3位に転落した。「打開策があったら教えてほしい」と嘆く梨田監督も、大砲・ペゲーロの完全復活を何よりも待っているはずだ。

写真=BBM
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