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ロッテ・二木康太 エースとして君臨する日まで

 

二木は課題だったスタミナを向上させ飛躍につなげた


 プロ4年目。二木康太が着実にステップアップを続けている。開幕先発ローテーション入りこそ逃したものの、4月14日の西武戦(ZOZOマリン)で今季初先発すると、6月まで負けなしの自身4連勝。5月27日のオリックス戦(ZOZOマリン)では9回二死から被弾して初完封こそあと一歩で手にすることはできなかったが、チームでの完投勝利一番乗りを果たした。

 頭角を現したのは昨季だった。22試合に登板してプロ初勝利を含む7勝9敗。しかし、夏場以降は苦しみ勝ち星を伸ばすことができず、「1年間仕事をすることができなかった。後半はボールがいっていなかった」とオフには肩周りや背中のウエート・トレーニングを重点的に行い強化に努めた。5.34だった防御率も「情けない。3点台が1つの目標」と掲げてきた。

 成長著しい22歳は今季、初めての球宴出場も果たした。本拠地で開催された夢舞台で自身最速の151キロを記録し、大きな財産を手にした。援護に恵まれない試合も多く、勝ち星こそ思うように伸びない今季だが、8月までに5度の完投をマーク。

 その頼もしい姿には伊東勤監督も、「これだけ完投して投げるスタミナも付いてきている。直球は以前より球速がいいし、落ちなくなってバテなくなった」と評価。さらに「来年はローテーションの軸として2ケタ狙える選手」と期待した。

 ドラフト6位で入団も、着々と力を付けている右腕。エースとして君臨する日も、そう遠くはなさそうだ。

写真=BBM
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