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西武・外崎修汰 相手にプレッシャーを与える“足”

 

盗塁、走塁でチームの勝利に貢献している外崎


 9月28日現在、パ・リーグの盗塁ランキングの5位につけるのが外崎修汰だ。もともと足には定評がある。1年目の2015年には、イースタン・リーグで盗塁王を獲得。昨季も同リーグでチームトップの16盗塁と能力を発揮していた。

 そして、一軍が主戦場となった3年目の今季もここまで19盗塁をマーク。成功、失敗以上に積極的に走る中で学ぶことに意義を置く二軍戦とは違い、一軍では成功ありき。その重圧の中で、結果が出ていることは「とても大きい」と、本人もプラスにとらえる。

 だが一方で、相手の警戒が厳しくなり、「それを感じ過ぎて、変にビビってしまって、スタートを切れないときが何回もありました」という。新たな課題に直面しているのも、また事実だが、技術面、精神面でさらなる向上を胸に期す。

 また、盗塁だけではなく、走塁でのチームへの貢献度も高い。三塁コーチを務める馬場敏史コーチは、「二塁にいるときも、常に、『走るぞ!』という仕草を見せる。だから守っているほうは、『いつ走ってくるんだろう?』と焦ってミスが起こりやすくなるから嫌ですよね。相手守備へのプレッシャーという意味でも、大きな存在」と高く評価している。

 今季、チームはリーグトップの得点数を誇るが、大量得点のカギとなっているのは外崎が担う下位打線から上位へつないでの足を絡めての得点である。すでに4年ぶりのクライマックスシリーズ出場は決まった。日本一に輝いた08年以来の悲願達成のために、背番号44の激走は必須要素だ。

写真=BBM
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