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楽天・森原康平 味わった充実感と悔しさ/即戦力と言われて

 

初勝利を上げたが、後半は不調に陥った



 大きな自信と大きな失望、1年目でその両方を味わった。ドラフト5位ルーキー・森原康平は、悔しさの中でシーズンを終えた。中継ぎとして42試合に登板し、2勝4敗13ホールド、防御率4.81。シーズン序盤は即戦力の期待に応えたが、中盤以降はプロの厳しさを味わうことになった。

 快進撃だった。開幕一軍を勝ち取ると、開幕戦で同点に追いつかれた直後の7回無死走者なしという厳しい場面で登板。角度のある直球を武器に無失点で切り抜けた。これで勢いに乗り、デビューから10試合連続無失点を達成。勝ち試合の7回を託されるようになり「1年目から7回を任せてもらえるのは、すごくうれしく思いますし、期待にしっかり応えたい」と目を輝かせていた。

 しかし、疲れが見え始めた5月後半から失点が増え、6月10日に登録抹消。二軍での再調整を命じられた。それでも、梨田監督はシーズン終了後、シーズンを総括した際に「福山が6回に投げていたころはブルペンもしっかりしていた。森原が調子を落としたときに、ブルペンがバタバタした」と序盤の活躍を高く評価し、存在感の大きさを認めた。

 8月1日に一軍に戻ったが、好調時のボールが戻ることはなく、9月14日に再び登録抹消。目標に掲げていた60試合登板には届かなかった。それでも、好調時のボールは一軍でも通用することが分かったことは大きな収穫。年間通しての活躍を目指し、2年目の飛躍につなげる。

写真=井田新輔
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