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中日・谷元圭介 来季の働き場所は?/新天地1年目を終えて

 

中日1年目は不本意な結果に終わった谷元。果たして来季は


 ちょうど1年前。日本一が決まった瞬間のマウンドに谷元圭介はいた。そして今年の7月30日。運命は変わった。「正直、驚きました」。空路で福岡から東京に降り立った直後に日本ハムから中日へのトレードを通告された。それから24時間が経たぬうちに、名古屋でたくさんのフラッシュを浴びることになった。

 上位進出をうかがうために必要な中継ぎの強化だった。西山和夫球団代表は、現場からの要望もあったことに触れ、「願ってもない人。後半戦のキーマンになるし、いい化学反応が起きると思う」と活躍を望んだ。

 ロンドン、アラウホの新助っ人コンビが日本球界に適応できず、クローザーの田島慎二につなぐ7回、8回がどうしても手薄な状況に。又吉克樹を先発からリリーフに戻すなど、苦しい台所事情を救ってほしい。そして5年ぶりの逆転CSに向けて切り札に――。経験豊富な右腕に託された期待は大きかった。

 ただし、期待どおりの働きができたかと問われると……。移籍後は18試合に登板し、0勝1敗、防御率6.00。随所で150キロに迫るキレのある直球は見せたが、本来の姿を見せることはできなかった。

「いろいろなことがあったシーズン。リーグも変わって、自分で思っていたよりも(適応が)難しかった」と険しい表情を浮かべた。

 今季、国内FA権を取得した。「今までは目の前のことに集中していて何も考える余裕がなかった。シーズンも終わったし、ゆっくり考えたいと思います」。その去就やいかに。

写真=BBM
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