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阪神・才木浩人「変化球の精度が上がれば……」/秋の収穫

 

秋季キャンプでも首脳陣をうならせる投球や守備力を発揮した才木。来季の飛躍が期待される


 金本阪神3 年目の戦力としてクローズアップされている。今秋キャンプで評判がうなぎ登りのピッチャーが、2017年ドラフト3位ルーキーの才木浩人だ。
 
 来季、藤浪、岩貞の復調がはっきりと分からないチーム状況で、若トラの台頭を望むところだ。首脳陣もライバルを押しのけての先発ローテーション入りを歓迎する。

 金本監督は才木の潜在能力について「楽しみな投手。速いピッチャーといってもキレがないとダメだけどキレもある」と目を細める。

 須磨翔風高では甲子園出場はかなわなかった。ただ高校時代からモチベーションが高く、心身ともに鍛えられ、プロ入りを境に球速150キロを超えるようになった。

 高卒1年目はウエスタン・リーグで14試合に登板して1勝5敗、防御率4.88。シーズン終盤の10月に一軍に引き上げられて2試合に登板し、2回1/3を無失点だった。

 11月11日の秋季キャンプ初の対外試合になった韓国・LG戦で先発し、3回を無安打無失点でMAX152キロを計測するなど、周囲を納得させた。

 このまま段階を踏んで来シーズンの飛躍を目指す。才木は「ずっと変化球が課題だった」とカットボールの習得で投球の幅を広げることに努めている。

 香田投手コーチも「変化球でカウントを取れれば空振りを取るのに有効になる」と未完成ながら新球マスターの理由を強調する。

 来春までに変化球の精度がどれくらい上がり、全体的にどこまで伸びるか。才木は「先発ローテーション入りを狙います」と頼もしい。
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