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日本ハム・有原航平「真のエースになるために」/開幕投手は任せろ

 

2年連続2ケタ勝利をマークしたが、課題も多かった1年。2018年こそは大車輪の活躍を誓う


 有原航平が2度目の大役の筆頭候補だ。大谷が抜ける来季は実績、実力ともに、いよいよ先発陣の大黒柱となるときが来た。常時150キロ台の直球を投げ込み、鋭いカットボールやフォークも一級品。9回まで投げ切るスタミナもあり、圧倒的なスケール感もある。順調に来春の開幕を迎えれば、自然と名誉のマウンドへ上がるはずだ。

 苦境を糧にレベルアップした姿を見せてくれるはずだ。3年目の今季は苦しんだ。大谷が右足首の故障で投手としては調整が遅れたことで、初の開幕投手を務めたが6回途中6失点でKO……。以降は歯車が狂ったかのように波に乗れなかった。初勝利は5月と遅れ、不調での二軍降格も初めて経験した。

 最終的にはリーグ最多13敗を喫した。勝ち星は何とか2年連続の2ケタ勝利となる10勝。好不調の激しさは、シーズンを通してだけでなく試合の中でも見られた。好投をしていても、味方の援護を待つことが出来ずに崩れていく……。粘れず、悪い流れに傾くと止められない悪循環。本人も「悪いときも抑えられるように」を今後の最大のテーマに掲げている。

 秋季キャンプではブルペン入りはせず、体力強化に専念した。栗山監督も力を認めるからこそ、先を見据えてシーズン途中に再調整の時間を与えた。来季までに一本立ちしてもらわないとチームが困るからだ。上沢や高梨らが大役のライバルになりそうだが、その手で開幕投手の座をつかみとる。

写真=BBM
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