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DeNA・今永昇太 3年目左腕が狙うエースの座/開幕投手は任せろ

 

2年目のジンクスなど、どこ吹く風。今季は初の2ケタ勝利を達成し、チームの日本シリーズ進出の原動力となった


 すっかり全国区で注目を集めるようになった。投球、言動、たたずまい。それらすべてで、今永昇太は急成長を遂げている。

 プロ2年目の今季はチームトップとなる11勝を挙げ、防御率2.98もセ・リーグ5位。先発の柱としてチームに安心感を与え続けた。広島とのCSファイナルステージ第4戦(10月23日、マツダ広島)では、1点リードの7回から2イニングを完全投球。プロ初のリリーフ登板も圧巻だった。

 3位から勝ち上がった日本シリーズでも第2、6戦に先発。2度の2ケタ奪三振を記録したのは、史上3人目(石井一久ダルビッシュ有)となる快挙だった。同じ左腕で1学年上の石田健大に譲った開幕投手。十分に狙える地位にまで上り詰めた。

「今永は来年、エースを狙う立場。石田、浜口(遥大)、ウィーランド。開幕投手の候補としても考えている」。高い期待をストレートに表現したのはラミレス監督だ。

 若いメンバーが中心になった侍ジャパンでは、アジアチャンピオンシップの台湾戦(11月18日、東京ドーム)でデビュー。ここでも6回無失点12奪三振の快投を演じた。

 ラミレス監督が指を折るように、6勝から巻き返しを図る石田、新人で10勝した浜口、10勝2敗と8つの貯金を作ったウィーランドも有力候補。「僕はまだまだの投手。もっと上を目指していかないと……」と完璧主義者らしく前を向いた。

 20年ぶりの優勝を本気で目指すDeNA。背番号21が開幕投手候補のど真ん中に座る。

写真=榎本郁也
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