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中日・小笠原慎之介 来季の大役を意識/開幕投手は任せろ

 

高卒3年目にして開幕投手候補に挙がる小笠原



 来季の開幕投手として有力候補に挙がるのが高卒2年目の小笠原慎之介だ。

「開幕投手をやりたい気持ちはあります。チームの顔ってことですよね。中心にいなきゃいけない存在になりたい」と強く意識する。

 今季は昨秋に手術した左ヒジの影響もあって開幕二軍スタートだった。夏場に打ち込まれて二軍降格も経験し、22試合で5勝8敗、防御率4.84で終えた。決して満足いく数字ではない。それでも、終盤に6試合連続でクオリティースタートを達成。9月19日の巨人戦(ナゴヤドーム)ではプロ初完投勝利を挙げるなど着実に成長の階段を上っている。

 左太もも裏を痛め、秋季キャンプはリハビリ組だった。最終日の11月20日には約1カ月ぶりにブルペン入りした。捕手を立たせて33球を投げるまでに回復。約3週間の別メニューだったが「時間をうまく使えた」とうなずく。運動量が落ちても、食事制限を徹底して体重増を阻止。直球の質を上げるために、右足を上げた際にややひねりを加える動きを取り入れたフォーム修正に取り組む。下半身の使い方を見直し、より球にパワーを伝えられる形を追い求める。

 ライバルになりそうなのが、昨季と今季に開幕マウンドを任された大野雄大だ。7回2/3を2失点で勝った昨季の開幕戦・阪神戦(京セラドーム)は小笠原にとっても印象深かった。

「エースってこういう人のことを言うんだ」

 次は俺が――。開幕投手の座をつかみ、左腕の先輩に続きたい。

写真=BBM
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