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阪神・糸井嘉男 優勝の延長に記録達成があり/記録への挑戦

 

来季8本塁打を打てば通算150本塁打に到達するが、それ以前にケガなく自分のプレーをして優勝に貢献することが先決。その上での記録達成と考えている


 来シーズンはキャリアハイを狙っている。糸井嘉男は「もう来年のことを考えている」と言ってのける。

 報道陣から自主トレーニング先を問われると「ケニア、ケニア!」と言い放って煙に巻く独特の「糸井語」は相変わらずといったところ。

 それでも本音は「来年は今までで一番いい成績を出せたらいいと思っています」と、具体的な数字は口には出さないが、糸井本人の胸の中にはあるようだ。

 オリックスから阪神移籍1年目は114試合に出場しながら、打率.290、17本塁打、62打点をマーク。残り8本で通算150本塁打に到達する。

 盗塁王、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞など、数々のタイトルを獲得してきたが、今シーズンは無縁だった。

 糸井にとって通算150本塁打も通過点に過ぎないが、チームの勝利に貢献するために区切りになるのは間違いない。
「今年は1カ月ぐらい抹消になった。それが悔しかった。とにかくケガをしないこと。そこをクリアしたい」

 春先から右ヒザを痛め、夏場には右ワキ腹挫傷でリハビリ生活を余儀なくされた。そのため好不調の波が目立って、スピードの持ち主も21盗塁にとどまった。

 糸井は「ケガのない強い体を作る。そこ(優勝は絶対に目標にしたい」と、さらに体を鍛え抜きながら、再びタイトル獲得も視野に入れる。
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