週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

西武・山川穂高 新妻の助けを得て真の四番へ/増した責任感

 

今季、大ブレークの陰には新妻の存在もあった山川


 今季、78試合に出場して打率.298、本塁打23、打点61とキャリア最高の成績を残した山川穂高。11月の『アジア プロ野球チャンピオンシップ』では日本代表の四番として本塁打も放ち、優勝に貢献するなど、まさに大活躍の年となった。

 その大ブレークを生んだ原動力の1つに、“ご褒美ステーキ”があった。肉が大好物の山川にとって、麻衣子夫人からの「本塁打を打ったら、ステーキを作ってあげる」の言葉は、最高の励ましとなった。心も胃袋も奪われた大学の1つ先輩・麻衣子夫人と交際7年目の節目となる8月9日、婚姻届を提出。新妻は大学時代、ソフトボール部のアスリート女子。成績の良し悪し、繊細な精神面など共感してもらえる部分が多い分、一つひとつの喜びも2倍以上になるのは間違いない。理解ある妻への感謝を今後は一軍での結果で表していく。

『責任』という意味ではプライベートだけではない。7月からの目覚ましい活躍で信頼を得ると、9月からは四番を任されるようになった。「十分、四番打者の役割を果たしてくれた」と辻監督は合格点をつけるが、当の本人は「中村(剛也)さんのように、何年も続けてシーズン通して四番に座り続け、圧倒的な結果を残してこそ、初めて『真の四番打者』。僕はまだ、『4番目』」との持論を持つ。

西武の四番は山川」と、誰からも認められるためにも、また、「2人で力を合わせて、チームを優勝に導く一人になれるように」という入籍時の決意を果たすためにも、来季は勝負のかかる年となる。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング