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楽天・茂木栄五郎 143試合フル出場への準備/増した責任感

 

右ヒジ手術からの完全復活へ準備を進める



 主軸として、代えの利かない選手になった。倍増となる6400万円(金額は推定)でサインした茂木栄五郎は、不動のショートとして来季は全試合出場を期待されている。今季は103試合の出場でチームトップの打率.296。17 本塁打もチームの日本人トップと、リードオフマンとして活躍。その一方で、右ヒジ痛などで離脱、欠場も目立った。

 契約更改は、約2時間のロング交渉。それでも、条件面については「最大限評価していただいた」とすぐに納得し、故障防止のための練習量コントロールについてなどに多くの時間を費やしたという。安部井チーム統括本部長は「彼なしでは攻守ともに成り立たない。フルに143試合出てほしいという要望は伝えました」と明かした。

 リハビリからの再スタートとなる。来季へ向け、11月2日に右ヒジをクリーニング手術。競技復帰まで4カ月と、オープン戦期間の一軍合流を目指していく。キャッチボールの再開も年明けとなる見通しだが「ボールを使えない分、補強トレーニングを積み重ねて、土台からしっかり準備したい」と前向きに取り組んでいる。

 年俸6400万円は、渡辺直人の3900万円を上回り、3年目の生え抜き野手としては球団最高額。「(好調の)前半と(故障した)後半でまったく違うシーズンだったけど、CSも経験できて、自分にとってはプラスになった」と振り返った茂木。球団史上最高の期待値を背負う男は、重圧も力に変えキャリアハイを目指す。

写真=井田新輔
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