週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

阪神・秋山拓巳 来季も当然2ケタ勝利を狙う/増した責任感

 

今季大ブレークした秋山。来季は今年以上の活躍が求められるが、その重圧をはねのける必死に練習を続けている



 実績2年目になる来シーズンが勝負の年だ。虎投の柱になるべく秋山拓巳が徹底的にトレーニングを積んできた。

「秋季キャンプでは練習量も多かったけど、質も高かった。これからもトレーニングを続けていくつもりです」

 プロ入りから過去7シーズンで計6勝(11敗)だった右腕が、突如として勝ち出した。チーム最多の12勝6敗で一気に飛躍したのだ。

 秋山はこのパフォーマンスをプロ9年目も継続するために、シーズン終了後も必死に汗をかいてきたのだ。自らの力で挙げた数字によって手応えをつかみ、自覚も芽生えている。常に本来の姿を模索していたが、これまでの迷いは消えた。

 本人が「今までは悩みながらやっていた」というシーズン後のオフの取り組みだったが、その迷いは完全に払しょくされた。

 さらに自身の可能性を高めるために「自分にない能力を引き出してくれるかもしれない」と科学的な分析にも強い興味を示すほどだ。

 今シーズンは25試合すべてが先発で、シーズンを通して先発ローテーションを守り抜いた。規定投球回数にも到達した自信を来季につなげたい。

 金本監督も「さらにレベルアップした姿を見せてくれるはず」と最低2ケタ以上の勝ち星に期待をかける。

 精巧なコントロールでの勝利を積み上げた秋山は「来年も勝てる投手でいたい」と先を見据えている。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング