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ヤクルト・岩橋慶侍投手 夫婦二人三脚で/増した責任感

 

先発ローテ定着を見据える岩橋



 生涯の伴侶を得て、責任感は増すばかりだ。ヤクルト岩橋慶侍は昨年12月25日、京産大1年時の同級生で、空港職員の綾乃さんと結婚した。「結婚をして、中途半端なことはできない。今シーズンに限っては最後まであきらめないでできた」とこの1年を振り返って言う。

 2月の春季キャンプは一軍でスタートするなど順調な滑り出しを見せるも、開幕は二軍。だが、シーズン途中からはファームで先発を任され、「シーズン最初は調子が良くなくて。それでも、先発をさせてもらって、結果を出したいという気持ちでシーズンは取り組んできた」と振り返った。

「ヤクルトの岩橋」を印象づけたのは、シーズン終盤、9月8日の巨人戦(東京ドーム)だった。前日に、埼玉・戸田市の球団施設で、翌日の一軍先発を言い渡されたという。「自分の中ではいつでもいけると思って準備はできていたんですけど、びっくりした」と岩橋。プロ初先発のマウンドで黒星を喫するも、6回2失点と巨人のエース、菅野と堂々投げ合った。

 登板前には、アスリートフードマイスターの資格を持つ夫人が作る、豚のしょうが焼きを食べるのがルーティン。「初めて(二軍で)先発をさせてもらったときに、しょうが焼きを食べていい投球ができたので。合わせ調味料から作ってくれるのでオリジナルです」とこだわりも説明した。「ここまできたら先発として、ローテーションを狙っていきたい」と、夫婦二人三脚で飛躍を目指す。

写真=高塩 隆
(プロ野球)
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