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ソフトバンク・内川聖一 来季こそ大台到達/記録への挑戦

 

CS、日本シリーズでさすがのバッティングでチームをけん引した内川


 不動の四番としてチームの2年ぶり日本一に貢献した内川聖一が、来季開幕早々にも一流打者の勲章を手に入れる。来季で18年目を迎えるが、通算2000安打まで残り25安打。今季まで出場1769試合で1975安打を放っているぺースを考えても、来年4月中の大台到達が濃厚だ。36歳となるシーズンだが「現状維持は衰退だと思っている」と、今オフも衰えることのない向上心で、メモリアルイヤーへの準備を抜かりなく整える意気込みだ。

 本来は今季中の大台到達が確実視されていたが、思わぬ形で足踏みとなった。2000安打まで残り104安打で2017年シーズンをスタート。横浜時代に初の首位打者に輝いた08年から16年までの9年間で1シーズン平均165安打を放ったヒットマンだけに、開幕時から達成時期だけが注目されていた。だが6月にけいつい捻挫で登録抹消されると、復帰した7月には左手親指骨折で再び離脱。その後、約2カ月も戦線から離れることを余儀なくされた。

 今季中の大台到達を逃したこと以上に、大事なシーズン後半戦で戦力になれなかったことに四番としての強い責任を感じたが、楽天とのCSでは4戦連続でアーチを放ちMVPを獲得。DeNAとの日本シリーズ第6戦(11月4日、ヤフオクドーム)でも、1点を追う9回一死走者なしの土壇場で守護神・山崎康晃から起死回生の同点ソロを放ち、日本一に貢献した。来季は自身の偉業とともにチームを連続日本一へ導く。

写真=湯浅芳昭
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