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中日・岩瀬仁紀 前人未到の領域へ/記録への挑戦

 

来季は選手兼任コーチとなる岩瀬


 球界が誇るレジェンドは前人未到の通算1000試合登板を見据えている。プロ19年目の今季は954試合まで登板数を積み上げてシーズンを終えた。金字塔まであと46。射程にとらえたさらなる偉業に岩瀬仁紀も意欲を見せていた。

「1000試合登板に向けて頑張りたい。強い時代があったので、ドラゴンズがまた強くなるよう引っ張っていきたい」

 マウンドで輝きを取り戻した岩瀬なら、来季で達成可能な数字だろう。3年ぶりに開幕一軍でスタートした今季は6月23日の巨人戦(東京ドーム)で3年ぶりにセーブを挙げ、42歳7カ月の最年長セーブ記録を樹立。8月6日の同カードでは歴代1位の通算950試合登板を達成した。

 同学年のロッテ井口資仁が今季限りで現役を引退し(ロッテ監督に就任)、球界最年長として来季を迎える。43歳にしてなお、向上心は尽きない。新たにチェンジアップの習得を目指している。シーズン中から使い手の若松駿太笠原祥太郎に握りや感覚を聞いた。

「誰のやり方も当てはまらなかった」と苦笑いを浮かべたが、オフもキャッチボールで投げながら新球マスターへ準備を進めている。

 兼任コーチの肩書が加わる来季。これまで以上に責任感は増すが、「とにかく優勝争いに絡んで、緊迫したゲームをやりたい。その中で一つでも貢献できるように」と語る。

 プレーヤーとしてもこれまでどおり、ブルペンを支えていくつもりだ。

写真=BBM
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