17年シーズンからの巻き返しを誓うジョンソン
不本意なシーズンを終えたエースが、2018年の巻き返しに向けて燃えている。来日3年目となった
クリス・ジョンソンは、17年シーズンの登板はわずか13試合。16年は外国人投手として2人目となる沢村賞を受賞し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献したが、17年は不運な1年を過ごしてしまった。
開幕投手を務めながらも、咽頭炎から来る体調不良が重なって長期離脱。6月に復帰したものの7月、9月と再び二軍降格し、6勝にとどまった。抜群の安定感を誇る男が防御率4.01では、満足できるはずがなかった。
たび重なる離脱を強いられた17年を振り返り「体の健康を保ち、故障離脱をなくすこと。そうすれば安定した成績を残す自信はある。それが今年に関してはできなかったから……。チームに貢献できなかった」と視線を落とした。チームは大黒柱の離脱をカバーし、リーグ連覇を達成。悔しさと喜び。複雑な心情が重なるが、18年に懸ける意気込みは強い。3年連続の開幕投手となれば助っ人では3人目の快挙。悔しさをぶつけていく。
18年は再びチームを引っ張る。
「とにかくオフにしっかりと準備を重ねたい。今までと同じやり方で、同じように体を作っていく」
右打者の内角を次々に突く直球と、ギリギリから変化するカットボール、大きく割れるカーブの威力は過去2年の実績が証明済み。
「感慨深い1年になると思う」
18年は輪の中心で、球団史上初のリーグ3連覇を。この男なくして悲願はない。
写真=BBM