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ヤクルト・小川泰弘投手 投手陣をけん引する存在に/新年の誓い

 

まずは故障からの復活を目指す小川


 エースのプライドをかけた戦いに向かう。2017年は、小川泰弘にとって激動の1年だった。故障による離脱、そしてプロ入り初のリリーフ転向。計22試合(18先発)に登板し、8勝7敗、防御率2.83。先発での内容は安定感十分だったが、2年連続で2ケタ勝利に届かず、「背水の陣と思って戦いましたが、故障などもあり満足いくシーズンではありませんでした」と振り返った。

 5月27日の中日戦(ナゴヤドーム)で左ワキ腹を負傷。左内腹斜筋の肉離れで約1カ月間、一軍から遠ざかった。二軍調整中、チーム事情によりリリーフ転向を告げられた。6月30日の阪神戦(甲子園)で初めて救援登板。秋吉の負傷で抑えに回ったが、初めて9回に登板した7月7日の広島戦(神宮)では、1イニング3被弾で一挙6失点。5点のリードを守れず、敗戦投手に。結局、4試合に救援登板したが、前半戦終了後に先発再転向が決まった。

 9月16日の広島戦(マツダ)では、4回終了後に右ヒジ痛で降板。後日、疲労骨折が判明した。10月上旬に手術を受け、現在はリハビリ中。開幕に間に合うかは微妙だが、「気持ちとしては、開幕から貢献したい」と練習に励む。

 契約更改の席では、球団側から「若手を育てて、チームを強くしないといけない。投手陣を引っ張ってほしい」と言われた。「1年間、軸として回りたい。(目標は)防御率2.50以下。そうなれば、勝ち星も自然とついてくる」。ライアンがチームを押し上げる。

写真=小山真司
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