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DeNA・宮崎敏郎 「ケガなく、全試合出場」/新年の誓い

 

2018年、原点に立ち戻り「全試合出場」という足下を見据えた目標を設定した宮崎


 慢心することなく、宮崎敏郎は前を向いた。「来年はケガなく、全試合出場を目標にしたい。チームとしてはリーグ優勝。年齢も上のほうなので、全員が同じ方向を向いていけるように。筒香(嘉智)をしっかりサポートしていきたい」。12月5日に行われた契約交渉では、5000万円増の年俸8000万円でサイン(金額は推定)。「しっかり評価してもらえたと思います」と少しだけ表情を崩し「今年1年だけでは意味がない」と言い切った。

 プロ5年目の今季は初めて規定打席をクリア。打率.323で首位打者のタイトルを獲得した。15本塁打、62打点と打撃三部門で自己最高の成績。ロペス、主将の筒香と形成したクリーンアップは、他球団の脅威であり続けた。

 523打席で47三振は規定打席到達者で最少だった。不動の五番打者として安定感は随一。最も印象的なのが8月22日の広島戦(横浜)だった。3点を追う9回に今村から筒香の2ラン、ロペスのソロで同点。最後に左翼席へ突き刺したのが宮崎で、3者連続本塁打によるサヨナラ勝ちはプロ野球史上初の快挙だった。

 ラミレス監督の信頼は厚く、三塁のレギュラーは当確。12日に29歳の誕生日を迎え、チームの顔として成熟期を迎えつつある1人だ。2年目の2014年は5試合の出場に終わり、戦力外を覚悟したのは完全に過去の話。相手のマークは厳しくなるが、謙虚な姿勢で乗り越えるはずだ。愛称「ハマのプーさん」も定着。2018年も期待していい。
写真=井田新輔
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