昨年終盤から一番打者に入る機会が多くなった。今年は打撃の確実性に加え、足もからませてこのポジションに定着したい
新たなシーズンを迎えた
俊介がトップバッターの座を不動のものにする。その決め手になるのは出塁率を上げることだろう。
本人が「もっと塁にでることにこだわりたい」と言うように、俊介が出塁し、クリーンアップがかえす得点パターンは理想的だ。
2017年シーズンの序盤は二軍暮らしだった。しかし、終盤はすっかり「一番」でのスタメン出場が続いて定着した。
俊介が「一番」で先発出場を果たしたのは30試合。トータルで74試合に出場し、出塁率は.340、規定打席には到達しなかったが打率.309の好成績を残した。
17年8月6日の
ヤクルト戦(京セラドーム)でプロ初の4安打をマーク。9月30日の
巨人戦(東京ドーム)ではチーム2位を確定させる4号本塁打を放つなど勝負強さを示した。
一軍打撃コーチだった片岡新ヘッドコーチは「パワーアップしたことでバットのヘッドを利かせる打撃ができるようになった」と進化を説明する。
また「一番」に定着するには快足ぶりも求められる。昨シーズン1盗塁だったが俊介は「少しスピードが落ちてきたが、2ケタは走らないといけない」と自らにノルマを課す。
「
阪神ファンは日本一です。そのファンの前で勝って日本一になりたいです」
ベテランの域に入ってきた俊介が一番打者として、チームの先陣を切り、得点力をアップに貢献するつもりだ。