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ヤクルト・山崎晃大朗外野手 勝負の3年目へ/斬り込み隊長の矜持

 

武器である俊足を生かし、出塁率アップも狙う


 レギュラーとともに、山崎晃大朗が狙うは斬り込み隊長の席だ。2年目の2017年、自己最多の59試合に出場。うち9試合に「一番・中堅」として先発出場した。打率.242、1本塁打、13 打点。数字には決して満足していないが、大きく経験を積んだ。「これからは足を生かしてクリーンアップにいい形でつなぐ役割と任せていただけるようにしたいです」と意気込んだ。

 50メートル5秒9の俊足は大きな武器。1年目の16年は、二軍で盗塁王に輝いた。一軍では17年6盗塁。しかし、5つの盗塁死があった。「目指すは(成功率)100パーセントですが、せめて8割くらいはいきたいです」。反省として残ったのは、積極性の欠如。「思い切りが足りなかった。失敗してもいいくらいの思い切りの良さが必要だと感じました」という。一軍での緊張や重圧から、満足いくスタートを切れなかった。盗塁を成功させるためには、スタートは大きなウエートを占める。2年目の経験を糧にして、勝負をかける覚悟だ。

 また、一番は打線の中で重要な役割を担う。定着するのは、打撃力向上が必要だ。昨季までの一番打者は坂口であり、有力候補として山田哲の名も挙がる。打率、出塁率を上げていかなければ、競争に勝つことができない。「そういうところでうまくならないと、チャンスはないと思っています」と自覚は十分。今オフは食事量を増やし、体重アップに励んでいる。真中前監督の背番号31を引き継いだ山崎。前指揮官のような「一番・中堅」を目指していく。

写真=松村真行
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