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阪神・北條史也「細かい打撃も身に付けて狙う二番の座」/二番打者の矜持

 

昨年は遊撃手のレギュラーの座を射止めたかと思った北條。もう一度その座を狙っていく



 再びレギュラー争いに参戦するのは北條史也だ。まさにゼロからのスタートといっても過言ではない。

「昨年は全然ダメでした。悔しかったし、ふがいなかったです。今年は絶対にという気持ちでいます」

 本来なら今年は確固たるポジションをモノにしていたはずなのに、昨年は自らそれを手放してしまった。昨シーズンは当初、鳥谷をショートから三塁に追いやった形で、開幕から「六番・遊撃」に起用された。

 しかし、フタを開ければ打率1割台に低迷で二軍落ち、7月に再昇格も、シーズン終了時もファームにその姿があった。

 ファンの期待に応えることはできなかったが、北條が秘める可能性をちらつかせたのは間違いなかった。

 特に、5月の広島巨人DeNAとのカードでは、「二番」に座って、攻守にその役目を果たした。

 当時は上本が右足首ネンザの故障に見舞われた中での代役だったが、昨季13試合に二塁手として先発した北條は結果で示した。

「上本さんが二番打者でいい仕事をしていたように、打つだけでなく細かいこと、バントなども、守備もしっかりとやれるようにならないといけません」

 昨秋から左肩が開くことで差し込まれるバッティングフォームの修正に取り組んできた。ニュー北條が再び舞台に上がって立ち向かっていく。
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