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中日・亀澤恭平 不動のポジションをつかむ/二番打者の矜持

 

二番・二塁の定位置をうかがう亀澤



 中軸へつなぐ重要な存在として成長できるか。今季で30歳を迎える亀澤恭平が1年間、戦い抜くためのポイントだ。

 昨季は主に右腕が先発する試合で、二番として先発出場。45試合で157打数47安打、打率.299の成績を残した。同じ条件で荒木雅博は54試合で203打数52安打、打率.256。出場試合数こそ劣るものの、数字では上回っている。

 亀澤の持ち味はゴロでも内野安打にできる点だ。昨季の内野安打数は京田陽太の39本に次ぐセ・リーグ2位の25本。逆方向へのゴロと、持ち味のひとつでもある気迫のヘッドスライディングで「H」ランプをともしてきた。

 二番打者として信頼を勝ち取りたい。カギに挙げるのは長打だ。昨年の秋季キャンプ中に目についた光景があった。ティー打撃やフリー打撃でスタッフにスマホで動画を撮らせていた。打席に立ったときの正面、左斜め前の2個所。打った後に動画のチェックを繰り返した。「軸がブレないように打てているかどうかを確認している。長打も打てるようにならないといけない」。しっかりと球をとらえなければ、遠くに飛ばせない。基本の徹底に時間を割いた。

 最大のライバルはベテラン・荒木だろう。打順と同時に二塁のポジションも争うことになる。

「誰がというのはまったく意識していない。自分に打ち克つことだけだと思う」と亀澤。

 今年、三十路の節目を迎える竜の元気印が不動の二番打者になれるか、注目だ。

写真=BBM
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