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西武・愛斗 最大の魅力は“ギラギラ感”/飛躍の1年を誓う

 

今季は一軍で結果を残すことが目標の愛斗


 2年目の昨年6月に一軍デビューを果たし、まずはスタートラインに立った愛斗。だが一軍では9試合の出場に終わり、無安打のまま二軍降格した。

「打撃も守備も走塁も、ほかの選手と比べたら劣っていると感じました」

 攻守走、すべてでさらなるレベルアップを誓う。

 ブレークの可能性は十分ある。すでに評価を得ている長打もアベレージも兼ね備えた打撃センスに加え、外野手として肩も強く、足も速い。さらに、練習熱心かつ、研究熱心であり、成功欲は誰よりも強い。昨季、二軍戦では43試合、打率.358、8本塁打。四番も任されたが、「二軍で結果を出しても意味がない」と、たぎる野心を決して隠さない。そのギラギラ感こそ、愛斗の最大の魅力だ。

「一軍定着」が、現時点での最大目標となるが、そのためにはケガをしないことが一番のテーマだ。昨季も、春季キャンプをケガのためB班スタートと出遅れた。一軍デビューを果たし、二軍降格時にも「またチャンスは絶対あるから、いつ呼ばれても大丈夫なように準備しておくように」と首脳陣から言葉をかけられていたものの、アピールの気持ちが空回りし、足、手首、ヒジと、負傷を繰り返した。その結果、9月以降はファームでも戦線離脱を余儀なくされた。

 その忸怩たる思いこそ最大の教訓。松井の加入、同世代の戸川、鈴木の成長と、外野手争いは熾烈だが、「まずはケガを完治させ、絶対にレギュラーを取ります!」と自らに発破をかける。3年目で大輪開花なるか。大いに注目したい。

写真=BBM
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